世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


アビーウイスキー カリラ 11年 2008 AWエクスクルーシブ2008  11年  54.2%

  • 蒸溜所名: カリラ蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: アビーウイスキー
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:166号

ロブ・アランソンSCORE7.5

香り
最初は穏やかな印象。遠くで燃えるピートのくすぶり。階下で調理中のベーコン。その残った油でソーダブレッドを揚げる匂い。ブラッドオレンジ、ダークチョコレート。
オレンジ味の大麦糖キャンディー、上白糖、イチゴのジャム、砂糖漬けにした柑橘の皮。オープンタイプの暖炉から出る煙。その火が再びくすぶって樹液のような甘味を感じさせる。かすかなバニラの感触もある。
フィニッシュ
ピートのスモーク香が中心にあり、バニラとシナモンの甘味を伴いながら、ゆっくりドライに霧散していく。
コメント
面白い味わいだが、風味が完全には統合されていないようだ。それでもスモーク香の特性は心地良い。

ベッキー・パスキンSCORE7.9

香り
控えめな印象。面白いピートのスモーク香があり、ヒースの匂いもする。後に果樹園のフルーツ風味をもたらしそうな要素もある。
香りで想像したよりも遥かに甘い。最初は、粉砂糖とレモンシャーベット。やがて甘い木のスモークが穏やかな漂ってくる。そのままややクリーミーで奥に引っ込んだ印象が続くものの、フィニッシュで変化が待っている。
フィニッシュ
すべてが奇妙なほどスパイシーでドライな印象に代わる。いつまでも続くスモーク香も伴っている。
コメント
友達同士で飲むのにぴったりのウイスキー。もう少し樽に入れておいたほうが良かったような気もする。